近年全国で葬儀の簡素化が進んでいますが、火葬式はその最もシンプルな形態となっています。火葬式は、お通夜と告別式を行わず、火葬のみを行うお葬式で、直葬や荼毘葬とも呼ばれることがあります。以前は主に様々な諸事情を抱えた人が希望していましたが、現在では儀式めいたことをしたくない人にも指示されているようです。
火葬のみを行うため、中には葬祭業者に依頼することなく、遺族だけで執り行う場合もあります。しかし、棺の手配や遺体の安置などは不可欠で、火葬場の予約などは、やはり葬祭業者に依頼したほうが滞りがありません。また火葬場によっては、葬祭業者を通さないと申し込めない場合もあるので、葬祭業者に依頼しておいたほうが良いでしょう。
火葬式は、火葬に立ち会うのも本当に近親者だけです。そのため、通夜振舞いや精進落とし、返礼品など経済的な負担をおさえることができるのが特徴となっています。
しきたりを知り、心を込めて葬儀に臨みたいと故人を惜しむ人は多いでしょう。訃報をうけたところから弔問のマナーは始まります。自分と故人との関係によって、どうふるまえばいいかは変わってきますが、故人を惜しみ、心から見送る心遣いは同じはずです。
また、遺族を慰め、気持ちに寄り添うようにして臨むことが最も大切なマナーです。訃報を受けてからは、通夜前、通夜、葬儀、告別式、火葬に遺骨迎え、葬儀後、法要という順の流れがあります。順をきちんと火葬理解して、その都度のマナーを踏まえて参加、参列するといいでしょう。
詳しいマナーに関しては多くの書籍やインターネット上で、情報を収集することができます。とても手軽な時代になりました。これは活用する他ありません。地域によってはややマナーが異なることがあるので、親族に教えてもらうのもいいですよね。
お葬式というものは決まった様式でおこなわなければいけないと考える方もいるでしょうが、ある程度は自由におこなうことができます。しかし、例え家族であっても他者のお葬式を自分自身の考えだけで、自由におこなうことはあまりオススメしません。
それは、個人が希望を残さなかったのならば、普通の様式でおこなって欲しいと推測されるからです。もしも、自由にやりたいと考えているなら、自身のお葬式のプランニングを生前におこなっておくようにしましょう。その方法はとても簡単で葬儀会社に相談をおこなえば、プランニングの詳しい手順を教えてもらうことができます。
なお、健康な内にお葬式をおこなう生前葬というシステムもあります。こちらは完全に自分の手でお葬式をコントロールできますので、やりたいことがあるのならば生前葬の利用を考えましょう。